シエスタ ~スペインのお昼寝~

私は学生の頃、スペインに語学留学をしていました。

スペインに限らずヨーロッパ圏というのは時間的にゆったりしていることが多いのですが、スペインには特にシエスタという、いわゆる『お昼寝の時間』があります。

朝起きる時間や出勤・登校の時間というのは日本とあまり変わりませんが、そうして外に出かけて行っても、お昼ご飯の時間になると基本的に社会人も学生も一旦家に帰ってきます。みんながみんな家に帰ってしまうので、当然のことながら、シエスタの時間は外のお店(スーパーや本屋さん等)も全て締まってしまいます。

そうして家族みんなが揃ってから、ママが作ってくれた昼食を長い時間(約2時間くらい)をかけてゆっくり食べます。前菜にはじまりデザートで終わる、コース料理のようなものを毎日お昼に食べるのです。その代わり、夜は外のバルなどで本当に軽く済ませます。(ない時もありました。)

昼食を食べ終えたら仕事や学校に戻るのかと思いきや、さらにそこから数時間をお昼寝に費やします。ひと眠りしてからそれぞれの仕事や学校に向かうのですが、時間的にはもうすっかり夕方です。

スペインに行って間もない頃は「えー、今からまた学校に戻るの?もうすぐ夜なんですけど・・・」と思っていましたが、なんと夏のスペインは夜の9時くらいまで普通に明るいのです。真昼のようにはいきませんが、日本の9時頃のように暗くはなりません。ですから毎日7時くらいまでは授業がありましたし、9時くらいまでは夜だという認識なしに外で過ごせるのです。家に帰って眠るのはいつも11時頃だったでしょうか。夕方からの活動時間がとても長いのです。

真昼の暑すぎる時間帯はシエスタでゆっくり休み、朝や夕方といった活動しやすい時間を労働や勉強に費やす。気候や気質の違いもありますが、朝から晩まで働きどおしの日本では絶対に体験することのできない文化だと思いました。